2021年5月に登場したMobvoi社のスマートウォッチ『TicWatch GTH』
TicWatchシリーズの中ではエントリーモデルにあたり、価格は抑えられていますが、平均以上のパフォーマンス能力を持っています。
今回は、TicWatch GTHの購入を検討している方、TicWatch GTHの使用感が気になる方に向けて、スペックや半年ほど使ってみた感想をご紹介します。
- 約5千円で入手可能なスマートウォッチ
- 独自OSでも使用感は問題なし
- 1週間のロングバッテリー
💡現行モデル全4種を実際に使ってみた比較レビューはこちら↓
TicWatch GTHの開封・外観チェック
- 本体 + バンドストラップ
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル


本体
TicWatch GTHのカラーはブラックのみで、筐体は質感の高い金属仕様。

バンドはTPU素材の幅20mmのものが一本同梱しており、他社製のものと付け替えも可能です。



肌触りは若干チープな印象ですが、支障はないレベル。
形はスクエアタイプで、上下には太めのベゼル、側面には物理ボタンが搭載しています。


デジタルクラウンのように回して使用することはできず、「押す・押さない」のみの操作です。
ディスプレイの解像度は少し荒めに感じますが、ディスプレイを普段から注視しない人にとってはほとんど気になりません。

スマホとのペアリング・接続はQRコードの読み込みで対応。非常に速いです。
専用アプリ『Mobvoi』を開いて『TicWatch GTH』を選択すると、QRコード読み取り画面が表示されます。


ホーム画面から上下左右にスワイプすると各種画面にアクセス可能。






ボタンを押すとアプリケーション一覧の画面に飛びます。

付属品
付属品は充電ケーブルとマニュアルの二つ。
充電ケーブルは[ USB-A → 独自規格 ]となっています。

フル充電まで約2時間と、非常に快適なバッテリー駆動です。
ユーザーマニュアルは日本語対応ですが、無くても直感的に操作しやすい印象でした。
TicWatch E3との外観比較
TicWatch E3と並べてみるとサイズ感はこのような感じ。


E3に比べてGTHは少しコンパクトな印象を受けますが、価格が4分の1にしては筐体の安っぽさを感じないのがすごいところです。

TicWatch GTHの製品仕様

製品名 | TicWatch GTH(ティックウォッチ ジーティーエイチ) |
サイズ | 43.2 x 35.2 x 10.5mm |
重さ | 46.3g (ストラップを含まない) |
画面 | 1.55インチLCDディスプレイ, 360 x 320px |
OS | RTOS |
接続 | Bluetoth 5.1 |
耐水性能 | 5ATM(水泳, 50m耐水) |
ストラップ | 20mm, TPU |
付属品 | 充電ケーブル, 説明書 |
公式価格 | 5,373円 |
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています。
TicWatch GTHで使える機能と精度
TicWatch GTHでは通常のスマートウォッチで使える機能に加え、TicWatchシリーズオリジナルのヘルスケアアプリも使用可能となっています。
基本的には専用のスマホアプリ『Mobvoi』と連携させて使用すると便利です。
TicWatch GTHで使える機能
- 通知の受信
- 音楽コントロール
- ウォッチフェイスのカスタム
- タイマー・ストップウォッチ
- 天気予報
上記の機能のうち「ウォッチフェイスのカスタム」のみ、スマホアプリで管理する形になります。
カスタム可能なパラメータは背景と数字の色の二つで、自由度はそこまで高くありません。

通知のバイブレーションが若干弱いかもしれませんが、個人的には許容範囲内でした。
- TicPlus(心拍数)
- TicBreathRate(呼吸数)
- TicOxygen(SpO2)
- TicTemp(皮膚温度)
- TicZen(ストレス値)
- TicBreath(呼吸管理)
- TicExercise(フィットネストラッキング)
- TicMotion(動作自動検知)
- TicSleep(睡眠トラッキング)
TicPlus

TicWatch GTHの背面に搭載されている2つのセンサーのうち1つが担う「心拍数測定」
この機能はウォッチ内の『TicPlus』という機能で測定が可能です。
一定時間ごとに心拍数の最高値/最低値を記録し、ウォッチ内・アプリの両方で確認が可能となっています。

上位機種『TicWatch Pro3』の測定結果とのブレもかなり小さく、比較的高精度で測定できていると言えるでしょう。

TicBreathRate
『TicBreathRate』は呼吸数の計測アプリ。
ウォッチ内でのみ使用が可能で、1分間の呼吸数が測定できます。
個人的に呼吸数を使ったトラッキングを普段行わないので、直接の恩恵は感じられませんでしたが、精度は問題ありません。
TicOxygen

近年、スマートウォッチに搭載する機能として主流になりつつある血中酸素飽和度の測定「SpO2」
一般的に高価格帯のスマートウォッチに搭載される機能ですが、TicWatch GTHでは『TicOxygen』というアプリで測定が可能です。
この測定結果は95%を下回ると危険で、呼吸の質に不安がある方や、高度な有酸素運動を日課とする方に便利な機能となっています。
自分が使用した中で95%を切るようなシチュエーションがなかったため、精度に関してはあまり言及できませんが、測定値はいつも95%を上回っていました。
本製品は日常的な運動・健康管理のための製品であり、医療機器ではありません。 本製品のデータは医療行為または精度を要する業務・専門的な計測には使用いただけません。
TicTemp

『TicTemp』は体温測定機能、と見せかけて「皮膚温度」の計測機能です。
この価格帯できちんとした体温測定用のセンサーを搭載するのは難しかったのか、簡易的なものになります。
とは言っても、オフィスの入り口などでよく見るサーモカメラも表面温度しか見ていないので、TicWatch GTHのこの機能でも特別問題ないように思われます。
TicZen

TicWatchシリーズに搭載している少し謎な機能『TicZen』
この機能はユーザーのストレスレベルを計測する機能のようですが、何を持ってそれを定義しているのかいまいちわかりません。
それゆえ、測定結果の妥当性も評価が難しく、日常の中でも使用するシーンはほとんどない状態です。
本当は低ストレス状態なのに「高ストレス状態」という結果が表示されてしまったら、それが原因でストレスが溜まってしまい、元も子もないような気もします…
TicBreath
『TicBreath』は呼吸を整えたい時に使える機能。
「ディスプレイの表示に合わせて呼吸を行うことで落ち着きを得ましょう」というコンセプトのようですが、TicZenと同様、自分は数えるほども使用していません。
TicExercise

『TicExercise』はTicWatch GTHのメイン機能である「フィットネストラッキング」を担当します。
14種類のワークアウトの中から一つ選び、任意の時間計測を続けることができます。
また、測定のスタート・ストップは手動で行う必要があります。
- 屋外ランニング
- 屋内ランニング
- 屋外サイクリング
- 屋内サイクリング
- 縄跳び
- 水泳
- ウォーキング
- 手漕ぎ(?)
- フリースタイル
- 体操
- サッカー
- バスケットボール
- ヨガ
- 山登り
豊富なフィットネストラッキングに対応しているのは良いことですが、上位機種のようなGPSには対応していません。
そのため屋外を移動するフィットネスにおいて、位置情報に関わる精密な測定は期待できません。
ウォーキングやランニングの距離では100m以内の誤差が何度も見られました。
TicMotion
上記のTicExerciseにおける自動測定の提案機能が『TicMotion』
TicExerciseで対応している14種類のどれかが開始したと推測される場合に、ウォッチ上でトラッキング提案のポップアップが表示されます。
自分の場合は毎回TicExerciseからトラキングをスタートさせていたので、この機能はほとんど使用しませんでした。
短時間のフィットネスを一日で何回も行う方には便利な機能です。
TicSleep

『TicSleep』は名前の通り睡眠トラッキングのアプリ。
これに関してはあまり精度が良くなく、寝ているのに起きていると判断されることが何回もありました。
TicWatch GTHにおける睡眠トラッキングは、現状の睡眠ステータスを確認できるだけで、睡眠改善のための提案・アドバイスなどには非対応です。
5%OFFのクーポンでお得にゲット!
TicWatchの購入を検討の場合は、当ブログの読者限定の『5%OFFクーポン』を使ってお得にゲットしましょう。
初めて公式ストアを利用する場合、さらに追加で『2%OFF』となります。
PDEOUZ

公式サイトの購入画面にコピペしてください!

*定価ではなく表示価格からの割引になります(併用可能)。
*ゲストモードでは利用不可。ログインする必要があります。
\ クーポンコードでお得にゲット! /
TicWatch GTHの使用感
コストパフォーマンスが良い

数ヶ月間、一通りの機能を使ってみて一番感じるのが「コスパの良さ」
上位機種のTicWatch E3やTicWatch Pro3は、WearOSを搭載している影響で多くのメモリを必要とし、自然と価格が上がりますが、TicWatch GTHは独自OSという点でコスパ的に良い働きをしていると言えます。
TicWatch GTHはMobvoi公式価格で5,373円。
一般的に5千円前後のスマートウォッチはパフォーマンスの低いものが多い中、TicWatch GTHは、質感の高い筐体・豊富なトラッキング機能・アプリとの快適な連携を兼ね備えています。
動作速度に関してもストレスに感じることはなく、おそらく大抵の人は満足して使用できると思います。
1週間もつロングバッテリー

TicWatch GTHはシリーズの中でもエントリーモデルですが、260mAhのバッテリー搭載で、駆動時間に関してはフラッグシップに引けを取りません。
半分以上のトラッキング機能をオンにした状態でも1週間程度は軽く持つので、充電を気にせず使える優秀な側面です。
一日中トラッキングをオンにしていると、さすがに4日ほどで充電が必要になりますが、そのようなハードな使い方をする方はほんの一部ですので、「バッテリー持ちはおおよそ一週間」の感覚でOKです。
充電端子が外れやすいのが気になる
TicWatch GTHは本体背面の端子にケーブルの先端を装着することで充電が開始されます。
マグネット内蔵のため、近くに持って行けば正しく接触するのですが、その強度は弱く、不安定な形で充電しようとするとすぐにケーブルが外れてしまします。
対策としては、ケーブルの上に本体を置くのではなく、本体を裏返してケーブルを上から取り付ける形で充電すると外れづらいです。

バッテリー持ちが良いため充電周りの使用感に関してはそこまで気になりませんが、一応記載しておきます。
まとめ
2021年5月に登場したMobvoi社のスマートウォッチ『TicWatch GTH』
今回は、TicWatch GTHの購入を検討している方、TicWatch GTHの使用感が気になる方に向けて、スペックや半年ほど使ってみた感想をご紹介します。
- 約5千円で入手可能なスマートウォッチ
- 独自OSでも使用感は問題なし
- 1週間のロングバッテリー
TicWatch GTHは、シリーズの中でエントリーモデルにあたりますが、平均以上のパフォーマンス能力を持っている優秀なモデルです。
ライトユーザーやスマートウォッチデビューを飾る方には最高の1本になるでしょう。