- 小さいのにパワフル(音質,バッテリー)
- ハイエンド級のノイズキャンセリング
- 急速充電とワイヤレス充電に対応
2022年3月、オーディオブランド「1MORE」から新たに登場したワイヤレスイヤホン『ComfoBuds Mini』
ミニサイズを全面的に押し出した今回の製品、外観や使用感はどのようなものなのか、実際に2週間程度使用してみた上でレビューして行きたいと思います。
1MORE ComfoBuds Miniの開封と外観チェック
まずは同梱物と本体の外観から見て行きます。
- イヤホン本体、充電ケース
- 交換用イヤーピース
- 充電ケーブル
- 説明書類
今回はブラックのモデルを選びました!
充電ケース
充電ケースは角のない丸っとした形状で、大きさは56.5 × 50 × 24.5 mm。
手のひらサイズ以下のコンパクトな設計です。
前面にはLEDランプと1MOREのロゴ、背面は特に何もないシンプルなデザインとなっており、表面はマット加工のサラッとした手触りになっています。
ケース右側面にはペアリングボタン、底面には充電用のUSB-Cポートが搭載。
全体的にブラックでまとまった統一感のある外観が印象的です。
ちなみに規格類は蓋の裏面にプリントされています。
歴代のComfoBuds達と比べてみるとこんな感じ。
イヤホン本体
イヤホン本体はケース同様のカラーリングと表面加工で、タッチセンサー部分にはブランドロゴとLEDランプが搭載しています。
大きさは17 × 15 × 13 mmとかなりの小ささで、耳に装着した際の出っ張りはほとんど気になりません。
本体の形状だけでいうと1MORE ColorBudsシリーズと似た印象ですが、装着した時の違和感の無さはComfoBuds miniの圧勝です。
裏面にはLRの識別子、充電接点、近接センサーが搭載。
自動脱着感知に対応しているので、イヤホンを外せば再生が止まり、着ければ再スタートします。
ノズルは管理低めの設計になっているため、市販のイヤーピースを検討する場合は傘の低いモデルを選ぶ必要があります。
ノズル断面は円形のため、Finalのワイヤレスイヤホン向けのイヤーピース「タイプE」がおすすめです。
付属品
付属してくるケーブルはUSB-A to USB-C。
5V/0.7Aの急速充電に対応していて、10分の充電で最大80分間の再生が可能となっています。
イヤーピースは3サイズ付属し、初期状態で装着されているものを含めると合計4サイズ(XS/S/M/XL)が同梱。
普段、市販のMサイズを使用している自分の場合、初めから装着されているMサイズでピッタリでした。
ユーザーガイドは多言語で書かれており、日本語にもしっかり対応しています。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています
1MORE ComfoBuds Miniの製品仕様
製品名 | 1MORE ComfoBuds Mini(ワンモア コンフォバッツ ミニ) |
モデル番号 | ES603 |
対応コーデック | SBC, AAC |
再生可能時間(イヤホン単体,ケース込み) | 最大6時間, 最大24時間 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.2 |
防水性能 | IPX5 |
重量(イヤホン単体,ケース込み) | 3.7g,42.3g |
充電方式 | USB Type-C, 5V 0.7A |
ノイズコントロール | アクティブノイズキャンセリング,外音取り込み |
操作方法 | タッチコントロール |
付属品 | 充電ケーブル, イヤーピース(4種類), 説明書 |
価格 | 12,990円 |
1MORE ComfoBuds Miniの音質
ComfoBuds Miniは小さい筐体ながら、かなり高音質なサウンドを楽しめます。
低音域はボリューム感を保っていますが、他の音域を潰すことなく、バランスは取れている印象。
中音、高音域はAACにしては解像感に長けたスッキリとした印象で、再現性は十分確保できています。
デフォルトのチューニングでANCオフの場合、ボーカルやバラードがおすすめです!
またComfoBuds Miniは、専用アプリ1MORE Musicと連携することで、音のバランスを変更できる『SoundID』に対応しています。
デフォルトのチューニングが気に入らない場合、この機能で好みのサウンドスタイルを探してみるのも一つの手かと思われます。
ドライバーは7mm口径のダイナミックドライバーを搭載。
ワイヤレスイヤホンの中では比較的小さなサイズですが、実際に聞いてみてダイナミックレンジが狭い印象はそこまで感じませんでした。
ANC(弱)かWNRにするとバランスが変わる
ComfoBuds MiniはANC(弱)かWNRにすると、他のモードのときと比べて低音域にブーストがかかったような聞こえ方に変わります。
加えて中音〜高音にかけて若干曇ったような聞こえ方に変わってしまうため、音のバランスと静寂性どちらを優先するかはタイミングに合わせて切り替える必要があります。
1MORE ComfoBuds Miniの操作性
アプリ『1MORE Music』との連携
ComfoBuds Miniは専用アプリ『1MORE Music』に対応しています。
1MORE MUSIC
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ノイズコントロールの切り替え
ノイズキャンセリング、外部音取り込みモードの切り替えはアプリホーム画面の「Listening Modes」から選択できます。
- ANC(Strong, Mild, WNR)
- Transparent
- OFF
タッチ操作の割り当て
タッチ操作(2回タッチ,3回タッチ)の割り当ては「Custom Setting」から可能です。
L | R |
---|---|
再生 / 停止 | 再生 / 停止 |
曲戻し | 曲送り |
音量ダウン | 音量アップ |
音声コントロール | 音声コントロール |
SoundIDの設定とオン/オフ
SoundIDの設定・オン/オフは「SoundID」タブから行えます。
初期状態の場合、好みのトラックを選択し、数回のABテストを行うことでプロファイルが作成されます。
一度プロファイルを作成してしまえば、あとは設定のオン/オフを切り替えるだけで使用が可能です。
ペアリングのリセット
イヤホンを充電ケースにセットした状態で、ケースの側面にあるボタンを8秒間長押しすると端末との接続がリセットされます。
また、イヤホンを充電ケースにセットした状態で、ケースの側面にあるボタンを3回押すと、手動でペアリングモードに移行することができます。
ComfoBuds Miniを今使用している端末とは別の端末で使用したい場合、また、そもそもデバイスとの接続ができない場合に有効な手法です。
バッテリー残量の見方
- LEDランプが赤色;0〜25%
- LEDランプがオレンジ色;26〜50%
- LEDランプが緑色;51〜100%
- LEDランプが白色に点滅;充電中
- LEDランプが消灯;充電完了
1MORE ComfoBuds Miniの使用感
ミニサイズなのにパワフル
ComfoBuds Miniを実際に使ってみて一番に感じたことは、ミニサイズなのにパフォーマンス能力が高いということ。
音質に関しては7mm口径の比較的小さなドライバーを搭載しているにも関わらず、クリアで忠実な音質を提供。
バッテリー駆動時間に関してはイヤホン単体の場合、ANCオフで最大6時間、オンで最大5時間。
充電ケースを含めるとANCオフで最大24時間、オンで最大18時間と、サイズからしてもかなり優秀な電力効率です。
ANC | オフ | オン |
---|---|---|
イヤホン単体 | 6時間 | 5時間 |
ケース込み | 24時間 | 18時間 |
サイズが小さいからと言って、その実力は決して低いわけではなさそうです。
ノイズコントロールの性能が高い
ComfoBuds MiniはANC(強,弱,WNR)、外音取り込みモードの計4つのノイズコントロールに対応。
このイヤホンが対応しているノイズキャンセリングは『QuietMaxノイズキャンセリングテクノロジー』
強ANCに関しては最大で-40dbの消音効果を発揮するほど。
-40dbというと、3万円を超える各社ハイエンドモデルがこれに相当する消音性能を有しているため、当然同価格帯の中では言わずもがな最高クラスです。
リスニングモード | 特性 |
---|---|
ANC(強) | 低音に狭く効果的。乗り物や重機の音を消したい場合におすすめ。若干ホワイトノイズあり。 |
ANC(弱) | 低〜中音に広く効果的。出力に関して弱い印象は無く、人の話し声や換気扇の音を消したい場合におすすめ。ホワイトノイズはほぼなし。 |
ANC(WNR) | 風切り音に対して効果的。消音効果はやや低め。 |
外音取込 | 機械っぽい処理はかなり薄く、かなり自然な印象。 |
今回、公式ではあまり押し出されていない「外音取り込みモード」ですが、その自然さは当初の予想を軽く上回っていて衝撃を受けました。
定位感もかなり高い精度で再現できており、個人的にComfoBuds Miniの隠れ魅力はここなのではないかと感じています。
気になった点は2つ
- GoogleのFast Pairに非対応
- aptXコーデックに非対応
「Fast Pair」は、Googleが開発したペアリング技術で、Android6.0以上のスマートフォンに対応しています。
これに対応しているイヤホンであれば、イヤホンのケースの蓋を開くと同時に端末上に通知が表示されて、瞬時にペアリングが可能です。
ところがComfoBuds Miniの場合、これに反応しなかったため、設定アプリのBluetooth管理画面からペアリング作業をする必要がありました。
確認端末;Xiaomi Mi 11 Lite 5G
また、ComfoBuds MiniはSBC,AACコーデックにのみ対応で、高音質コーデックと呼ばれるaptX以上のコーデックには非対応です。
ComfoBudsシリーズの今後の課題となるのはこの2点かと思われます。
まとめ
2022年3月、オーディオブランド「1MORE」から新たに登場したワイヤレスイヤホン『ComfoBuds Mini』
人気ラインナップComfoBudsシリーズの一つとしてリリースされた今作は、ミニサイズに1MOREの全てを乗せてきた印象です。
ワイヤレス充電と急速充電、IPX5の防水性能などは、日常使いの中で恩恵を感じる便利な機能です!
結論として、ミニサイズのワイヤレスイヤホンを探している方はもちろん、最新のノイズキャンセリング技術を体験したい方におすすめの製品です。