iPadOSが正式にリリースされ、iPadでマウスやハードウェアキーボードがより快適に使えるようになりました。
Apple公式からはiPad専用のトラックパッドの付いたMagic Keyboardが販売されるなど、本格的にトラックパッドがサポートされつつあります。
そこで今回はBluetoothキーボードで有名なiCleverが販売している、タッチパッド付きの折りたたみ式Bluetoothキーボードをレビューしていきたいと思います。
(今回キーボードを接続したのはiPad Air3ですのでiPadに付随した話がメインとなります)
iPadをPCライクに使いたい方は必読
継ぎ目の目立たない綺麗なデザイン
まずは開封。
付属品はポーチ、充電ケーブル、ユーザーガイド、サンキューカードとなっています。
次に本体を詳しく見ていきます。
キー配列はUS配列で、全体のうち3/4がキーボード、1/4がタッチパッドの構成。
ここでポイントなのが、折りたたみ式なのにキーが自然な並びになっている点です。
従来のものでは折れ目の部分でキーボードが分断されて折れ目付近のキーサイズに統一感のない不自然な見た目をしていました。
それに比べて今作は、特に「D」が折り目と重なっていてもキーが2つに分断されることなく一般的なキーボードと同じような見た目をしています。
このおかげでタイピング時の違和感がだいぶ抑えられたと思います。
個人的に今までで一番好きなデザインの折りたたみ式キーボードです。
主なキー操作(iOSの場合)
・ペアリング：[ Fn ] + [ Bluetooth 1 ] → [ Fn ] + [ C ]
・デバイス切り替え：[ Fn ] + [ Bluetooth 1 / 2 / 3 ]
・行頭 / 行末：[ Fn ] + [ ← ] / [ Fn ] + [ → ]
・前のページ / 次のページ：[ Fn ] + [ ↑ ] / [ Fn ] + [ ↓ ]
・言語切り替え：[ Ctrl ] + [ Space ]
主なタッチパッドの操作(iOSの場合)
・一本指でクリック：マウスの左ボタン
・一本指でスライド：カーソルの移動
・二本指でクリック：マウスの右ボタン
・二本指でスライド：スクロール
持ち運びに最適なサイズ感
折りたたんだ際の大きさはiPhone12pro Maxとほぼ同等か少し大きいくらいで持ち運びには最適です。
iCleverからは他にも折りたたんだ際に細長くなるようなキーボードも販売されていますが、今回のIC-BK08はスマートフォンと似たような縦横比なのでバッグに収納するときに変に出っ張る心配もありません。
ポーチも付属しているので外傷も気にすることなく持ち運べると思います。
しかし、ポーチは意外と小さく、口が閉まらないほどのサイズでしかないので、逆さにして持たないよう少し注意が必要かもしれません。
安定したヒンジのギミック
こういったタイプの折りたためる製品は折れ目であるヒンジの強度や精密さが使用感を左右する大きな指標になりますが、特に怪しい点も見つからず安定に動作しています。
キーボードを畳んだ際は磁石で固定されていて簡単には開かないので不意に開く心配もありません。
また、キーボードの端と折れ目にゴム製のバランススタンドが合計4つ付いているので置いたときのガタつきは無くとても安定していました。
スクロールの操作性はイマイチ
肝心のタッチパッドですが、クリックやドラッグはほぼ違和感なく使用できました。
ただ、スクロールに関してはまるで機能しませんでした。
これに関しては十字キーで操作した方が数倍快適です。
何かしらのアップデートで改善するものであると期待したいところですね。
システム要求
・iOS 6.0以上
・Mac OS X ver.10.6〜10.12以上
・Windows XP / Vista / 7 / 8 / 10 , Bluetoothホストを搭載したPC
・Bluetooth HIDプロファイルを搭載したAndroid 3.0以上
まとめ
タッチパッドが右側にあるので左利きの方にはあまりお勧めできませんが、その他の幅広いタブレットユーザーにお勧めできるBluetoothキーボードです。
スクロールがやりづらいのと充電端子がMicro USBな点がネックですが、タッチパッド搭載なのでiPadなどでMacのような作業ができると考えると持ち物も減ってとても便利なアイテムだと思います。
ご購入を検討の際はぜひ参考にしてみてください。
