2022年の夏に登場したEDIFIERの完全ワイヤレスイヤホン『EDIFIER W220T』
Snapdragon Soundに対応し、セミインイヤー型の形状を採用した新しい規格が特徴です。
実際に手に入れて3ヶ月ほど使用してみたのでレビューしていきたいと思います。
EDIFIER W220Tの開封・外観
EDIFIER W220Tは三色展開で、今回自分はブラックを選択しました。
- ケース/本体
- 充電ケーブル
- 説明書類
ケース/本体
ケースはピアノブラック調で、角の無い丸っこい形状をしています。
オモテ面にはLEDインジケーターがあり、ウラ面にはペアリング用のボタンが搭載。
蓋の上側には「EDIFIER」の文字が印字されています。
底部には充電用のUSB-Cポートが搭載。
表面加工的に指紋がつきやすいのはしょうがないですね。
本体はケースと同じカラーと質感です。
形状はスティック型で、ハウジング部分にはイヤーピースが付いていない「セミインイヤー型」
通話用のマイクとスピーカーが表面が確認できます。
ステム部分にはEDIFIERの文字が書かれ、感圧タッチを認識する切り欠き部分も存在しています。
充電ケーブル
充電ケーブルはUSB-A→USB-Cのものが一本付属。
充電は5V/1Aに対応しています。
説明書類
説明書(マニュアル)と保証書が同梱しています。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています
EDIFIER W220Tのスペック
製品名 | EDIFIER W220T |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
対応コーデック | SBC, aptX, aptX-Adaptive |
再生可能時間(イヤホン単体,ケース込み) | 最大6h ,最大24h |
チップセット | Qualcomm 3056 |
防水等級 | IP54 |
ドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
重量(イヤホン単体,ケース込み) | 4g, 40g |
充電方式 | USB Type-C, 5V/1A |
ノイズコントロール | なし |
操作方法 | 感圧タッチ |
付属品 | 充電ケーブル, 取扱説明書 |
価格 | 7,990円 |
EDIFIER W220Tの音質
EDIFIER W220Tの音は、全体的にクリアで中高音域に厚みがある印象。
形状がカナル型とインイヤー型の中間である「セミインイヤー型」を採用しているため、ハウジング部分が大きく、適度な密閉感と軽い装着感を両立しています。
そのため、一般的なカナル型のイヤホンと比べると低音の量感は低い気がしますが、音は比較的クリアなまま伝わってきます。
感覚的にはインイヤー型、セミインイヤー型のイヤホンの中では最上級の音質です。
Bluetooth5.3を採用し、コーデックはaptX-adaptiveに対応。
コーデック | 音質 | 特徴 |
---|---|---|
SBC | 標準音質 | Bluetooth標準の規格で最も音質が低く、遅延も大きい |
AAC | SBCより高音質 | Apple製品に採用されているコーデックでAndroid8以降にも対応 |
aptX | CDと同等の音質 | 最近のAndroid端末やPCに適用されるコーデック |
aptX Adaptive | 可変ビットレート | 最大でハイレゾ級の音質 2018年以降のAndroid端末に搭載していることが多い |
LDAC | ハイレゾ相当 | SONYが開発した最高音質のコーデック |
LHDC (V1,2,3,4) | ハイレゾ相当 | 台湾のSavitechが開発した最高音質のコーデック |
さらに、aptX-Adaptiveの音質を大きく引き上げるシステム『Snapdragon Sound』にも対応。
- Qualcommが開発した新たな規格
- 最大24bit/96kHzと高いビットレートと89msの低遅延を両立
- 競合と比較すると、最大サンプリング周波数が2倍、遅延は45%低減
iPhoneで接続してももちろん綺麗なサウンドを楽しめますが、aptX-Adaptiveに対応したデバイスで聴くとその恩恵がフルで受けられます。
音の粒感がハッキリするので、1曲聴いた後の満足感がかなり変わります。
一方で、イヤーピースが無い分、装着感による聞こえ方の差は発生してしまします。
一定以上の密閉度が担保されない状態だと、低音が想像以上に抜け、人によっては物足りなく感じてしまうかもしれません。
自分の耳にはしっかりフィットしていたので、そのような状況にはならず、低音まできちんと聞こえました。
イコライザーをいじるのであれば高音域を少し上げる程度がちょうど良い気がします。
- 再生デバイス:Xiaomi Mi 11 Lite 5G (Android 13)
- コーデック:SBC, AAC, aptX, aptX-Adaptive, LHDC
EDIFIER W220Tの使い方・説明書
EDIFIER W220Tは完全ワイヤレスイヤホンの中でも珍しい「感圧タッチ」を採用しています。
AppleのAirPodsシリーズも採用している規格です!
また、アプリとの連携方法についても説明します。
イヤホンの感圧タッチ操作
W220Tの操作方法は「感圧タッチ」と呼ばれる手法で、ピンチの動作で制御します。
ピンチとは、指と指でつまみ、押し潰すような動作のこと。
触れただけでは動作しない点に注意です。
W220Tはステム部分に平らな部分があり、ここがピンチに反応する部分となります。
ペアリング | ケースにイヤホンを収納したまま、蓋を開ける →ケースのボタンを長押し |
再生/停止 | 1回ピンチ |
曲送り | 2回ピンチ |
曲戻し | 3回ピンチ |
通話応答/終了 | 1回ピンチ |
音声アシスタント | 2秒間ピンチ |
アプリ「EDIFIER Connect」の操作
W220TはEDIFIERの公式アプリ『EDIFIER Connect』に対応。
Edifier Connect
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アプリ内ではモードの選択やイコライザーの調整などが可能です。
- クラシック(デフォルト)
- ポップ
- クラシック
- ロック
操作方法のカスタマイズも可能です。
EDIFIER W220Tの使用感
ここからはEDIFIER W220Tの使用感についてまとめていきます。
イヤホンとしての総合得点が高い
セミインイヤーでありながら、各音域のバランスが崩れず、クリアさも兼ね備えている点や、操作方法が感圧タッチで誤操作が少ない点など、どの項目も完成度が高い印象。
「イヤーチップの無いイヤホンを探していたけど、なかなかいいものが見つからない」といった人には、かなり刺さります。
この辺りはさすが音響機器で定評のあるEDIFIERだなといった感想が持てます。
Snapdragon Sound対応で通話品質が最高
Snapdragon Sound、音質に関する声が目立ちますが、通話性能におてもかなり貢献していて、Qualcommによると、他社製品と比べると2倍ほどのクオリティを持つとのこと。
さらに、W220Tが持つ通話用のノイズキャンセリングcVc8.0との掛け合わせで、質の高い通話体験が得られます。
実際にweb会議で使用したものを聞き返してみると、機械っぽさが少なく、ストレスは感じずらくなっていました。
ワイヤレス充電対応だとなお良かった
音楽体験のクオリティは非常に高いW220Tですが、一つのガジェットとしての体験に重要な「充電」に関しては、まだ改善の余地はあると思います。
W220TはUSB-Cでの有線充電のみに対応しており、ワイヤレス充電には非対応です。
ワイヤレス充電は今となってはかなりメジャーで、その機能の有無で製品を選ぶ人も中には存在します。
2023年初頭には新たな規格Qi2.0が発表され、ますますこの市場は大きくなっていくと予想されています。
ぜひ今後のアップデートをお待ちしています。
まとめ
2022年の夏に登場したEDIFIERの完全ワイヤレスイヤホン『EDIFIER W220T』
Snapdragon Soundに対応し、セミインイヤー型の形状を採用した新しい規格が特徴です。
全体的にクリアで中高音域に厚みがある音質で、操作方法はあのAppleも採用している感圧タッチを採用。
「イヤーチップの無いイヤホンを探していたけど、なかなかいいものが見つからない」といった人には、かなりおすすめです。