- Mediatek Helio G99搭載でAnTuTuは39万点
- Widevine L1でアマプラやネトフリも楽しめる
- 専用キーボードと専用ペンがある
中華スマホやタブレットを販売しているメーカーDOOGEE。
2023年はタブレット事業が熱いとのことで、とりあえず11インチの「T30 Pro」を手に取ってみました。
Teclast T50 Proなどのミドルレンジに位置するAndroidタブレットと競合していますが、実際の使用感はどれほどなのか見ていきましょう。
DOOGEE T30 Proの開封と外観チェック
今回、タブレット本体に追加で専用キーボードと専用スタイラスペンも入手しましたが、本記事では本体のみにフォーカスします。
- タブレット本体
- ACアダプター
- ケーブル
- タッチペン
- SIMピン
- 取扱説明書
- 保証書
タブレット本体
タブレット本体のサイズは257×168.7×7.6mmで重量は543g。
到着時はケースが装着されています。
ディスプレイはフルラミネーションで、11インチの2.5K。解像感は申し分ありません。
本体の形状はエッジが四角いタイプで、背面の材質はアルミとラバー調の2種類が採用され、放熱とグリップ性の両方を考えて作られているようです。
短辺にはイヤホンジャックとスピーカー、SIMスロットにUSB-Cポートが搭載。
長辺には電源、音量ボタン、マイク穴、キーボード用の接点がついています。
背面にはかなり存在感のあるリアカメラが搭載しており、Sonyのイメージセンサーを利用し、最大20MPでの撮影が可能です。
また、左下のレンズはマクロモード用のレンズで、被写体との距離3cm以下のシーンで使用できます。
その他
ACアダプター
自分が入手した際は海外規格のアダプターが同梱していましたが、おそらく現在は日本規格のものが同梱されていると思います。
最大33Wの出力で、ポートはUSB-Cが1発となっています。タブレット側の最大入力も33Wなので、最速で充電可能です。
ケーブル
ケーブルはUSB-C to USB-Cのものが一本付属してきます。アダプターと同様、特別なものではないので、市販のものでも代用は可能です。
タッチペン
タッチペンは、反対側がボールペンとなっているタイプで、100均で売っているような物と遜色ありません。
メモ程度であれば問題ありませんが、細かなイラストなどで使用する場合は、公式から出ている別売りのスタイラスペンを合わせて購入するのをおすすめします。
SIMピン
DOOGEE T30 Proは4Gのモバイルデータ通信が使えるため、SIMスロットが搭載しています。
そのため、専用のピンも1本同梱してきます。
書類
書類系は取扱説明書と安全保障書の二つが同梱しています。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています
DOOGEE T30 Proのスペック
DOOGEE T30 Proは「MediaTek Helio G99」を搭載した11インチのAndroidタブレット。
詳細なスペックは以下の通りです。
基本情報
製品名 | DOOGEE T30 Pro |
OS | Android 13 |
CPU | MediaTek Helio G99 |
GPU | Mali-G58 MC2 |
メモリ | 8GB(LPDDR4) + 7GB(拡張) |
ストレージ | 256GB |
本体
サイズ・重量 | 257×168.7×7.6mm, 543g |
カラー | グレー系、グリーン系、ブルー系 |
ディスプレイ | 11インチ 2,560×1,600(WQXGA) |
スピーカー | 4スピーカー(Hi-Res対応) |
バッテリー容量 | 8580mAh |
充電 | USB-C 最大33W |
SIMスロット | デュアル;SIM×2 / SIM×1 + TF Card×1 |
カメラ
リアカメラ | 20MP |
インカメラ | 8MP |
通信と接続
対応ネットワーク | FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/25/26/28A/28B/66 |
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
DOOGEE T30 ProのAnTuTuスコア
DOOGEE T30 ProのAnTuTuベンチマークスコアは約39万点。
搭載しているSoCはMediaTekのHelio G99で、同価格帯で見るとかなり性能の高いモデルとなっています。
AnTuTu(v9) | 動作感 |
---|---|
総合:50万点〜 GPU:18万点〜 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合:35万点〜50万点 GPU:14万点〜18万点 | 重いゲームもなんとか |
総合:25万点〜35万点 GPU:7万点〜14万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合:15万点〜25万点 GPU:3万点〜7万点 | 必要最低限 |
総合:〜15万点 GPU:〜3万点 | サブ端末向き |
今回のAnTuTuのスコアだけで見ればiPhonXシリーズと同等の数値となっており、ここ数年の中華タブレットの進化が見て取れます。
また、メモリの拡張により最大15GBまで使用できることから、カクツキや経年によるモタつきもそこまで心配する必要はなさそうです。
DOOGEE T30 Proの動作検証
続いてDOOGEE T30 Proの動作検証を行なっていきます。
ベンチマークスコアだけではわからない実際の動きについて見ていきましょう。
基本操作
DOOGEE T30 Proの基本操作は一昔前(だいたい5~6年前)のiPhoneという表現がぴったりです。
特にスクロールやタイピングのスピードは、直近のハイエンドモバイル端末の感覚で操作するとラグっぽく感じます。
一方で、コントロールセンターやジェスチャの使い方に関しては配慮が行き届いているようで、特に不自由さは感じませんでした。
ブラウジング性能
ブラウジング性能はAnTuTu39万点ということもあってかなりサクサクです。
ここに関しては最近のスマホと比較してもそこまで大きな違いは無く、ブラウザの起動から文章や画像の読み込みまでストレスなく使用できています。
2つウィンドウを並べた際でも同じことが言えるため、ソファでくつろぎたい時や、キッチンでレシピを調べる際などにはもってこいです。
ただし、「マップの表示」この一点に関してはかなり時間がかかるので、カーナビの用途には向かないと感じています。
ゲーム性能
ゲーム性能はMMD RPGの「アズレア」で検証します。
アズレアはマシンのレンダリング性能をかなり要求するアプリなので、この動作検証で一般的なゲーム性能を計ります。
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自分が普段使いしているM1 iPad Proでは、以下のような設定でプレイしています。
フレームレート | 高 |
---|---|
解像度 | 高画質 |
画面詳細 | 高画質 |
今回のDOOGEE T30 Proでこれと同じパフォーマンスを再現しようとしたところ、解像度は「高画質→鮮明」、画面詳細を「高画質→精緻」に変更するだけで完了しました。
M1 iPad ProのAnTuTuスコアは100万点ほどでDOOGEE T30 Proの2倍以上ですが、ゲーム環境においてDOOGEE T30 Proはかなり奮闘しているように感じます。
アズレアでこのパフォーマンスなので、ライトなゲームであればほぼ100%問題なく操作できると思われます。
クアッドスピーカーの性能も相まって、とても良いまでは行かずとも不自由ないレベルで楽しめました。
カメラ性能
カメラはリアカメラが2機とインカメラが1機搭載しています。
リアカメラはメインの広角カメラとサブのマクロカメラがあり、それぞれ作例はこんな感じになります。
マクロカメラの性能はお世辞にも良いとは言えないので、おそらく大半のユーザーは広角カメラのみでの使用になるでしょう。
風景写真をiPhone14 proで撮った物と比較してみます。
かなり色味が異なります。iPhoneが黄色みが強いのに対して、DOOGEEは意外と忠実に再現できている感じです。
ズームも試して見ましょう。
DOOGEE T30 Proデジタルズームなので、倍率が低くてもかなりガビガビな印象。
結論、画素数はある程度高いものの、それに見合うほどのパフォーマンスは得られませんでした。
DOOGEE T30 ProのQ&A
DOOGEE T30 Proのおすすめケース
DOOGEE T30 Proには初めからケースが付属していますが、公式が出しているものやAmazonなどでサードパーティ製のものを入手することも可能です。
個人的なおすすめ3選をご紹介します。
DOOGEE T30 Proのおすすめペン
また、ペンに関しても初めから付属していますが、ほとんど使い物にならないので、描画作業がしたい方は純正が出しているスタイラスペンがおすすめです。
まとめ
2023年夏に日本市場で大きく注目され始めたDOOGEE。
11インチタブレットT30 Proは、ミドルスペックのSoCを搭載し、クーポン利用で3万円を切る高コスパなモデルです。
- Mediatek Helio G99搭載でAnTuTuは39万点
- Widevine L1でアマプラやネトフリも楽しめる
- 専用キーボードと専用ペンがある