今回はDongguan Koppo ElectronicsのオーディオブランドであるCOUMIから販売されているANC-860についてご紹介します。
以前COUMIのTWS-817というモデルを4千円ほどで購入して使用したことがありましたが、Google Fast PairやカスタムEQアプリに対応していてかなり面白い製品でした。
今回のANC-860はその名の通りアクテブノイズキャンセリング搭載のモデルで、アプリ対応などはありませんが5千円未満で手に入るため、かなりたくさんの方におすすめできると思います。
ついにANC搭載のイヤホンが5千円を切った
ANC-860の製品仕様
- 製品名:COUMI ANC-860
- 対応コーデック:AAC / SBC
- 再生可能時間(イヤホン単体,ケース込み):7.5時間, 41時間
- Bluetooth規格:Bluetooth5.1
- 防水性能:IPX7
- 重量(イヤホン単体, ケース込み):6.5g, 73g
- 充電方式:USB Type-C
- アクティブノイズキャンセリング:対応
- インターフェイス:タッチコントロール
- 付属品:充電ケーブル, ユーザーマニュアル, イヤーピース( S, M, L ), 保証書
- 価格:¥4,999
独特なイヤーピースのデザイン
まずは外観から見ていきましょう。
製品自体は縦長の箱に梱包されていて、同梱品としては本体、充電ケーブル、ユーザーマニュアル類、THANK YOUカードが入っています。
ケースはマットな表面加工で表側にCOUMIの文字、裏には技適マークなどが記載
後ろ側に充電用のUSB-Cの端子とストラップがついています。
この茶色のストラップ紐、某イヤホンブランド◯udioでよくあるやつに似てますね。
ケース蓋を開けるとイヤホン本体はこの様に入っています。
今回のANC-860、イヤホンの形状が特徴的で、インナーイヤー型なのにイヤーピースを使用するタイプで、以前紹介したTicPods ANCの様な機構となっています。
ハウジング部分から覆い被せるように装着する形状で、高い装着感と軽い付け心地が両立できるのが魅力です。
イヤーピースを外すとこの様になっています。
本体側面には円形のタッチパネルが搭載していて、この部分のセンサーに反応して操作が行われます。
充電ケースと本体に搭載しているLEDインジケーターは、充電中は白いランプが点滅し、完了すると消灯。
その他にも、電源ON時には白いランプが1秒間点灯、電源OFF時には赤いランプが1秒間点灯、ペアリングモードでは赤と白のランプが交互に点滅する様になっています。
音質は若干こもり気味
正直音質に関して、12.5mm口径ドライバー搭載と聞いて期待していたほどは良く有りませんでした。
確かに低音域に関しては響いてきますが、中音〜高音の伸びがあまり良くなくこもった様な印象を受けました。
EQアプリに対応していれば補えたポイントではあったと思うので少し残念です。
チップはRealTek社が新開発した「8773BFR」を採用、通信規格にはBluetooth5.1を搭載したことで、音ズレや音飛びを軽減。
低消費でより安定した接続で使用が可能となっています。
コーデックはSBCとAACに対応とのことで、aptXには対応していませんが価格相応かなといった感じです。
ANCとアンビエントモードの強度は控えめ
内側のマイクから再生中の音楽と外部から侵入するノイズの両方を拾い、逆相の音をスピーカーから出すことによってノイズを打ち消す「ハイブリッドANC」を実装している様ですが、単純な強度としては控えめな印象。
とはいったものの、耳鳴りがしたりホワイトノイズがひどいなどの問題はないため、比較的”自然なANC/アンビエントモード”が実現できている様に感じました。
やはり他社製のANCイヤホンと同じように、足音や乗り物の音などの低音域帯の音に対して大きく作用するものでした。
タッチ操作
右
- 1タップ:音量up
- 2タップ:再生/停止
- 2秒長押し:曲送り
左
- 1タップ:音量down
- 2タップ:ANC/アンビエント 切り替え
- 2秒長押し:曲戻し
左右共通
- 1秒長押し:音声アシスタント
- 3秒長押し:電源ON
- 6秒長押し:電源OFF
- 10秒長押し:リセット
実際に使ってみて感じたこと
よかった点
5千円未満で入手できる
通常ANC搭載の完全ワイヤレスイヤホンを手に入れようと思うと1万円以上するのものが多い中、クーポン使用時では4千円台で購入可能という破格ぶり。
特別外見に安っぽさも感じず、機能面で見ても防水性能やバッテリー駆動時間、Bluetoothのバージョンは十分なレベルです。
AirPods用のイヤーピースが使える
今回のANC-860の様な独自規格のイヤーピースは付属のものが耳に合わなかった場合、市販のものと取り替えて使うことができません。
しかし、その形が似ていることからAppleのAirPodsにイヤーピースをはめてみたところぴったりハマったため、市販のAirPods用のイヤーピースで代用することが可能です。
ハウジングの大きさがAirPodsと同じなのはたまたまかもしれませんが、付属のものが耳にフィットしなかった場合の心配がなくて済みます。
気になった点
EQアプリが使えない
やはり長い間音楽を聴き続けるとなると音質が気になります。
EDMなど低音が楽しい音楽を聴く方や、そもそも音質にはそこまでこだわりがない人にはお勧めできますが、正直個人的に好きな音質ではありませんでした。
まとめ
以上、COUMIから販売されている格安ANC完全ワイヤレス「ANC-860」の紹介でした。
人を選ぶ音質なため、一概にオススメとは言い難いですが、手軽にANCを体験してみたい方にとっては大きな選択肢の一つになるかと思われます。
次期モデルではぜひEQアプリやGoogle Fast Pair機能が使えるようになっていて欲しいですね。