先日Appleの製品発表でiPhone13シリーズが登場し、iPhoneのMagSafe充電の普及がかなり加速してきました。
そこで今回は、中国発のエレクトロニクスメーカー「Baseus」から発売されたMagSafe対応のモバイルバッテリー「Wireless Quick Charging Power Bank 10000mAh(PPMT-03)」についてレビューします。
通常のモバイルバッテリーの機能に加え、「MagSafe」と「残量のデジタル表示」に対応とのことで、その2点に関して詳しく見ていきたいと思います。
MagSafeの有用性は侮れない
Baseusについて
Baseusは2011年に設立し、深センBaseus Technology Co.の下、研究開発・設計・生産・販売を統合したエレクトロニクスブランド。
「Baseus」の名前は、ブランドスローガンである “Base on user “を簡略化したもので、このスローガンは、ブランドがユーザーの視点で考えることを主張し、製品が高い美的価値と実用的価値を持って設計されていることを指しているそう。
10年間の成長により中国の家電業界をリードする企業となったBaseusは、現在、世界中の180を超える国と地域にまで規模を展開し、継続的にその顧客層を広げています。
PPMT-03の開封と外観の確認
まずはパッケージと内容物を確認していきます。
外箱のオモテ面には製品の写真、ウラ面には製品の仕様や規格類が記載されています。
内容物はバッテリー本体、取扱説明書、保証書、ステッカー、ケーブルの5点。
ケーブルはUSB-A to Cで、入力と出力の両対応。
説明書は英語と中国語のみ対応なので若干不便ではありますが、端的に表現されているので中学レベルの英語力で十分理解できます。
続いて本体外観を見ていきましょう。
本体サイズは146 × 71 × 11 mmで重量は230g。
サイドにはボタンと規格類の詳細、上面にはUSB-AとUSB-C、LEDインジケーターがそれぞれ一つずつ搭載しています。
USB-Aは出力のみで、USB-Cは入力と出力のどちらにも対応。
前面には大きく「20W」と書かれ、ワイヤレス充電用の接点の目印もついています。
鏡面加工になっている部分ではバッテリーの残量を確認することができ、MagSafe充電の際にカメラと干渉しないように若干凹んだ設計です。
PPMT-03の製品仕様
- 製品名;Wireless Quick Charging Power Bank 10000mAh(PPMT-03)
- サイズ;146 × 71 × 11 mm
- 重さ;230g
- 充電端子;USB-A×1, USB-C×1
- 充電規格;PD, QC3.0, Qi, MagSafe
- USB-C出力;5V=3A, 9V=2.22A, 12V=1.5A (20W Max)
- USB-A出力;5V=3A, 9V=2A, 12V=1.5A (18W Max)
- USB-A+C同時出力;5V=3A
- ワイヤレス出力:5W / 7.5W / 10W / 15W Max
サイズ感としてはスマホ一台分程度。
10000mAh搭載なので、3227mAhのiPhone13だと約2〜3回充電することが可能です。
ワイヤレス充電はQiとMagSafeに対応していて、スマホだけでなくQi充電可能なイヤホンやスマートウォッチも充電できます。
PPMT-03の使用感
残量を確認できるのが便利
PPMT-03はバッテリー残量が1%単位でデジタル表示されます。
従来であれば3〜4段階でLEDインジケーターが残量を表示していましたが、かなりザックリとしか分からなかったため、正直少しモヤモヤしながら使っていました。
一方、今作ではその心配が無く、予想外の残量切れは起こりにくくなっています。
世にはデジタル表示はダサいという理由で嫌悪を示す人もいますが、自分の場合は理に適っているのでこれはこれでアリだと思います。
10000mAhの大容量
PPMT-03はモバイルバッテリーとしては十分な10000mAhの大容量となっています。
- iPhone SE2は3〜4回充電可能
- iPhone13 / 13 Proは1〜2回充電可能
- iPad Pro 11インチは1回充電可能
これだけ容量があれば1〜2日、人によっては1週間程度モバイルバッテリーへの充電が無くても問題なさそうなレベル。
とは言っても容量ゆえ、重さと大きさがかなりあるのがネックです。
出力の規格は以下の通り。
- USB-C出力;5V=3A, 9V=2.22A, 12V=1.5A (20W Max)
- USB-A出力;5V=3A, 9V=2A, 12V=1.5A (18W Max)
- USB-A+C同時出力;5V=3A
- ワイヤレス出力:5W / 7.5W / 10W / 15W Max
MagSafeの出力はiPhone12miniだと公式の数値通り12Wで、約25〜30分で0%→50%まで充電できました。
1ポートでの有線充電だと20W近くまで出るので、ミドルレンジのモバイル機器程度であれば十分な出力をカバーできているのではないでしょうか。
磁石の吸着はかなり強力
PPMT-03のワイヤレス充電はMagSafe規格対応となっていて、iPhone12以降であれば磁石で吸着させられ、写真のように斜めに配置しても充電は可能となっています。
磁力は十分強力でiPhoneを貼り付けたまま裏返しても落ちない程度。
他サイトで「MagSafe非対応のケースを付けていると磁力が弱いのが残念ポイント」といったレビューがされていますが、そもそもケースを付けてMagSafeを使う場合は専用ケースが必須です。
PPMT-03に関しても例外ではなく、MagSafe対応ケースであれば問題なく磁力が働くので、心配は不要です。
miniサイズのiPhoneだとはみ出てしまう
バッテリーのサイズがiPhone12,13,12 Pro,13 Proに合わせて設計されているため、写真のようにminiサイズだと若干外側にはみ出てしまいます。
実際に使ってみてそこまで気はなりませんでしたが、正直見栄えはあまり良くありません…
逆にPro Maxシリーズだと背面にバッテリーが隠れるので存在感は多少軽減され得ると思います。
miniサイズユーザーとしてはminiに合わせたモデルも選べるとなお良かったかなぁと感じました。
まとめ
中国発のエレクトロニクスブランドBaseus。
今回はそんなBaseusから新たに発表されたMagSafe対応モバイルバッテリーPPMT-03についてレビューしました。
20Wの有線充電、15WのMagSafe充電に対応の他、バッテリー残量のデジタル表示を搭載していて使い勝手は文句無しです。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています