- クセが少なく心地良いクリアな音質
- -35dBのノイズキャンセリング性能
- ハイレゾ相当のaptX-Adaptiveに対応
オーディオブランドSOUNDPEATSから新たに発売された完全ワイヤレスイヤホン『Mini Pro』
アプリに非対応なものの、音質やノイズキャンセリングの面では1万円以上のモデルといい勝負ができそうな使用感の本機。
今回はこのMini Proに関して、実際に2ヶ月以上使用してみて感じたことを中心に紹介します。
合わせて取扱説明書の情報も記載しているので、
- これから買おうかどうか迷っている方
- すでに入手していて操作方法を知りたい方
両方の参考になる記事となっています。
SOUNDPEATS Mini Proの開封・外観チェック
まずは内容物とその外観について見ていきます。
- 本体 & 充電ケース
- USBケーブル
- 交換用イヤーピース
- 取扱説明書
本体・充電ケース
今回自分が見ているのはブラックのモデル。
ケース手前側には「SOUNDPEATS」の文字とLEDランプ。
裏側にはUSB-Cの充電ポートが搭載しています。
プラスチック製のため、若干の安っぽさは感じてしまいますがその分軽くて扱いやすいのがメリットです。
充電ケースの蓋を開けるとこんな感じ。
イヤホン本体はロゴが大きくプリントされていて、ユニークなデザイン。
ケースの質感と比べてよりマットな手触りです
ロゴがプリントされているこの部分にタッチセンサーが搭載しています。
形状に関しては中間にくびれのある珍しいもので、装着感の向上に寄与する設計を採用。
写真では少し分かりづらいかもしれませんが、ノズルの断面は楕円形になっており、専用のイヤーピースのみ付け替えが可能となっているようです。
付属品
付属品はUSBケーブルとイヤーピース、取扱説明書の3点。
USBケーブルはUSB-A to USB-Cが一本。
イヤーピースはSとLが付属し、Mは初めから本体に装着されています。
取扱説明書はもちろん日本語に対応しており、PDF版も閲覧とダウンロードが可能となっています。
自分が持ち合わせているSOUNDPEATS製のイヤホンともサイズを比較してみます。
SOUNDPEATS Air3 Proとの比較
SOUNDPEATS Trueshiftとの比較
SOUNDPEATS Mini Proのスペック
製品名 | SOUNDPEATS Mini Pro |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX-adaptive |
重さ(単体,ケース込) | 4.97g, 37.5g |
バッテリー容量(単体,ケース) | 45mAh, 300mAh |
再生時間(単体,ケース込) | 7時間(ANC OFF) 5時間(ANC ON), 25時間(ANC OFF) 21時間(ANC ON) |
ノイズコントロール | ANC, パススルー, cVc8.0 |
充電方法 | USB-C |
カラー | ブラック, ホワイト |
定価 | 6,680円 |
SOUNDPEATS Mini Proの音質
SOUNDPEATS Mini Proの音質は、結論、かなり自然で良い印象を持てます。
バランスに関してはクセの少ないフラットなもので、いわゆる万人ウケするタイプ。
低音から高音までどの帯域も程よくなっている感覚です。
EDMなどの一部の曲によっては低音が大きく聞こえる場合もありますが、それでも聞き疲れは起こしづらいレベルでした。
振動板はバイオセルロース製のダイナミックドライバーを採用していて、肝心な音のクリアさに関しても、価格を見れば申し分ありません。
音の篭った感じやざらつきも無く、ストレートに耳に届く感じがして、個人的に聴いていて気持ちの良い感覚が印象的でした。
同価格帯のSOUNDOEATS Air3 Proと比べると、Mini Proの方がより自然な表現が可能で、自分が音質で選ぶならMini Proが優勢です。
SOUNDPEATS Mini Proのノイズキャンセリング
SOUNDPEATS Mini Proはアクティブノイズキャンセリング(ANC)とパススルー(外音取り込み)モードに対応。
ANCは最大-35dBの消音効果を有し、空調や軽いBGMなどはほとんど聞こえなくなります。
低価格帯のイヤホンに見られるANC時のホワイトノイズも発生しないので、機能としては十分な完成度。
一方、電車やバスなどの走行音に関しては消音仕切れていない感じがわかる程度なので、あまり期待はしすぎないほうが無難かもしれません。
パススルーモードもANCと同様に、機能の完成度としては十分な一方、出力が少し足りない印象でした。
SOUNDPEATS Mini Proの操作感
SOUNDPEATS Mini Proはスマホアプリに対応していないため、基本的にはイヤホン側での操作がメインになります。
ペアリング・接続方法
初めてSOUNDPEATS Mini Proを使用する場合は、以下の方法でペアリングを行います。
この段階でイヤホンは自動ペアリングモードになります
(このとき、片方のイヤホンのインジケーターが青と赤交互点滅し、もう一方の方は点灯し登録待機状態になります)
(オンになっている場合は、一度オフにしてからもう一度オンに戻します)
この操作でスマホとの接続が完了します
タッチ操作方法
機能 | 操作 |
---|---|
再生・一時停止 | 左 or 右を2回タップ |
音量アップ / ダウン | 左 / 右を1回タップ |
曲送り | 右を1.5秒間ホールド |
受話・終話 | 左 or 右を2回タップ |
ペアリングモード | 左 and 右を6秒間ホールド |
音声アシスタント | 右を3回タップ |
低遅延モード | 左を3回タップ |
ANC切り替え | 左を1.5秒間ホールド |
リセット方法(片耳しか聞こえないとき)
ペアリングできない場合、もしくはイヤホンが片耳しか聞こえない場合は、リセットの操作が有効的です。
取扱説明書(ユーザーマニュアル)
SOUNDPEATS公式が出している取扱説明書はこちらから閲覧とダウンロードが可能です。
SOUNDPEATS Mini Proの使用感
SOUNDPEATS Mini Proはこの価格帯でありながらかなりストレスフリーに使える良機です。
価格に対して音質が良い
まず一番に音質が良いことが挙げられます。
自分自身が自然なバランスの音作りを好んでいることもありますが、それに加えてクリアさも申し分ないレベル。
5~6,000円の低価格帯でイヤホンを選ぶ場合、欠いた繊細さを誤魔化すようなドンシャリ傾向のものが多い中、自然なバランスで勝負するイヤホンは比較的珍しい印象です。
また、高音質コーデックであるaptX-Adaptiveでなく、iPhoneなどのAACコーデックのままでも十分クリアな音質で音楽が楽しめました。
装着感が良い
SOUNDPEATS Mini Proは中間にくぼみのある2段階の設計になっていますが、この影響もあってか、かなり装着感が安定しています。
特にイヤーフックやイヤーウィングなどがなくとも、落ちることはまず無いでしょう。
一点、イヤホンを外した際に自動検知で再生が止まらないので、スマホ側で音楽や動画を停止してからでないと音漏れの原因になるため、注意が必要です。
早くアプリに対応して欲しい…
SOUNDPEATS
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SOUNDOPEATSは新たにリリースした専用アプリケーションに対し、既存のイヤホンたちを順次対応させていくとコメントしていますが、Mini Proは未だ非対応。
個人的にはアプリがあると操作性がかなり上がって良いことだらけなので、できるだけ早く対応して欲しいです
欲しい機能としては、本体とケースの正確なバッテリー残量の確認、ノイズキャンセリングの切り替え、タッチ操作のカスタマイズなどが挙げられます。
まとめ
今回紹介したのはSOUNDPEATSから新たに発売された完全ワイヤレスイヤホン『Mini Pro』
この価格帯のイヤホンは「どれだけ機能を搭載するか」ではなく「どの機能を削るか」の勝負なので、必然的に使う中でストレスを感じやすい傾向にあります。
ただ、SOUNDPEATS Mini Proに関してはそれが限りなくゼロに抑えられていて、個人的な音の好みとも合っていました。
もし5~6,000円あたりの価格帯でイヤホンを検討している場合はぜひチェックしてみて欲しい一台です。