「置くだけ充電」の通称で近年普及しているワイヤレス充電。
国際的な規格は「Qi」と名付けられ、スマートフォンをはじめとする多くのモバイル機器の充電に革命を起こしました。
その中でも特に2020年発表のiPhone12シリーズから採用された新企画「MagSafe」がユーザーの使用感をかなり向上させています。
元々はMacBookの磁気充電規格として開発されたものでしたが、iPhoneにも搭載されたことを受け、アクセサリーや充電スタンドの改良が進み、最近ではGoogleのスマートフォンPixel6でもこの規格が使えるんじゃないかとの噂も出てきています。
そこで今回はCHOETECHという中国発のエレクトロニクスブランドの手がけるMagSafe搭載のワイヤレス充電パッド「MagLeap 3-in-1」についてレビューしていきたいと思います。
冷却ファン搭載のMagSafe充電パッドが登場
CHOETECH MagLeap 3-in-1の外観
外箱は中が透けて見えるデザインで裏面には規格類が書いてある仕様となっています。
付属品は充電器本体、アダプタ、取扱説明書、VIPカードの4点。
説明書は9ヶ国語で書かれており、日本語にも対応しています。
付属のアダプタは最大48Wの出力。
Image;CHOETECH
「このアダプタは本製品以外には使用しないでください」とのことなので、他のUSB-Cデバイスへの給電に使用するのは控えたほうが良さそうです。
プラグ部分は取り外せるようになっていて、別売りのプラグと交換することで他国の規格に変更できる仕様。
本体上面は鮮やかな緑色で設置面はファブリック調のデザインになっています。
3-in-1の名の通り、3つの充電ポイントの目印が書いてあり、中央はAirPods Proのような形。
下面は白色で滑り止め用のゴム足と各種規格類の記載があり、側面には冷却用のファンが搭載しています。
ファンの通気口の上にはUSB-Cのポートがついており、ここから給電を行います。
CHOETECH MagLeap 3-in-1の製品仕様
- 製品名:MagLeap 3-in-1
- モデル番号:T569-S
- サイズ:24.5 × 8.9 × 1.7 cm
- 重量:287g
- インターフェイス:USB Type-C
- 入力:12V/4A(専用ケーブル)
- 出力:最大30W
MagLeap 3-in-1は3台同時充電可能なワイヤレス充電パッドで左右の充電ポイントがMagSafeに対応となっています。
中央の充電ポイントはAirPodsに限らず他のワイヤレスイヤホンも充電できますが、スマートウォッチには非対応。
あくまでQi充電の範囲内でしか機能しないもののようです。
充電パッド自体への給電には付属のUSB-Cケーブルを使用でき、入力は最大48Wとなっています。
CHOETECH MagLeap 3-in-1の使用感
MagSafeで確実に充電
従来のQi充電パッドは「置くだけで充電ができてケーブルの抜き差しが不要」とのことで重宝されていましたが、その反面「充電器側のコイルとデバイスのコイルの位置が正しく重ならないと充電が始まらない」デメリットもありました。
物によっては設置面が滑りやすかったり、充電ポイントのアタリ判定領域が極端に狭い物もあり、「寝る前に充電パッドにセットしたものの朝起きたら0%のままだった」なんてことも…
それがMagSafeの磁力によりデバイスの位置が固定でき、確実に充電できるようになったことで、充電におけるストレスがかなり削減できました。
磁力はひっくり返しても外れない程強力だったので申し分なし。
MagSafe非対応のケースをつけた状態だと流石に吸着力が下がり、裸で充電したときより簡単に外れてしまいますが、それでもMagSafeとして認識され、磁力も若干感じます。
Image;CHOETECH
冷却ファンで発熱を抑える機構
MagLeap 3-in-1は冷却ファンを内蔵していて、発熱によってオーバーヒートしないような設計になっています。
ワイヤレス充電パッドに冷却ファンが搭載しているのは珍しく、同時に複数台充電していても熱による心配がなくて済むのは魅力的です。
ファンによる音は微かに発生しますが、デバイスを充電している時以外はとなっているためそこまで気になるレベルではありませんでした。
充電が正常に行えていると充電パッド下部のLEDインジケーターが光るので、充電が開始されているかわからない時はここでチェックできます。
Magsafe対応だけど出力は最大7.5W
MagLeap 3-in-1、ここまでMagSafe対応ということでレビューしてきましたが、出力に関してはiPhoneの場合最大7.5W、Galaxyの場合は最大10Wと従来のQi規格と同じ仕様になります。
純正のMagSafe充電が最大15Wなことを受けると、その出力は実質半分ということになりスピードに関して魅力的とは言えません。
正直MagSafe対応なら15W出して欲しいところです。
とはいたものの、Appleがサードパーティ製の充電器に15Wの出力を許可していない現状から、仕方ない部分でもあると思います。
参考までにiPhone12miniの充電時間を計測してみました。
0分 | 39% |
15分 | 49% |
30分 | 58% |
45分 | 68% |
60分 | 76% |
日常的に有線充電やMagSafe充電を使用している人からすると遅く感じますが、Qi充電に慣れている人から見ればむしろ安定している方だと思います。
まとめ
今回はCHOETECHという中国発のエレクトロニクスブランドの手がけるMagSafe搭載のワイヤレス充電パッド「MagLeap 3-in-1」についてレビューしました。
魅力としてはMagSafeによって位置がずれないこと、冷却用のファンがついていてオーバーヒートしないことが挙げられます。
三台同時に充電できるワイヤレス充電パッドは探せばいくつも出てきますが、マグネット吸着タイプの物は比較的珍しく使い勝手も良いので、スマートフォンを複数台同時に充電する方にはおすすめのモデルです。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています