MacBook Pro16インチをはじめとした高いパフォーマンスを発揮するPCでもフルスピードで充電できる100W充電器「GaN2 Fast Charger 1C 100W(CCGAN100)」がBaseusから新しく登場。
この製品の最大の特徴としては、世界で初めてQualcommからQC5.0の充電規格として正式に認定された充電器だということ。
今回は、実機を入手したので外観や使用感を見ていきたいと思います。
世界で初めてQC5.0に対応した100W急速充電器
Baseusについて
Baseusは2011年に設立し、深センBaseus Technology Co.の下、研究開発・設計・生産・販売を統合したエレクトロニクスブランド。
「Baseus」の名前は、ブランドスローガンである “Base on user “を簡略化したもので、このスローガンは、ブランドがユーザーの視点で考えることを主張し、製品が高い美的価値と実用的価値を持って設計されていることを指しているそう。
10年間の成長により中国の家電業界をリードする企業となったBaseusは、現在、世界中の180を超える国と地域にまで規模を展開し、継続的にその顧客層を広げています。
パッケージ内容と外観デザイン
外箱には製品の外観がプリントされていて、QC5.0と100Wについてもしっかり表記されています。
内容物は充電器本体、USBケーブル、説明書、保証書、ステッカー
本体はブラックを基調とした落ち着いたマットな質感のデザインで、側面には「100W」のプリントが施されています。
正面下部にQC5.0に対応したUSB Type-Cのポートを1つ搭載
プラグ部分は折りたたみ式になっていて、持ち運ぶ際に引っかかることは心配しなくて大丈夫そうです。
コンセントに挿してみるとこんな感じ
きちんと給電がされていると、角に付いているLEDが光るようになっています。
製品仕様
- ブランド:Baseus
- 名前:GaN2急速充電器
- モデル番号:CCGAN100
- 素材:PC
- 入力:AC100V-240V〜、50 / 60Hz、2.5A Max、Type-C Output5V / 3A、12V / 3A; 9V / 5A、15V / 5A、20V / 5A
- 商品のサイズ:67 × 55 × 30 mm
- 製品重量:約175g
- 充電規格:Qualcomm® Quick Charge™ 5.0
- 価格:¥4,999(税込)
Qualcomm Quick Charge 5.0の概要
「Qualcomm® Quick Charge™ 5.0」は、新しいバッテリー技術・アクセサリー・安全機能を実現しながら、以前のバージョンと比較して前例のない携帯電話の充電速度と効率の向上を実現。
スマートフォンで100W以上の充電電力をサポートする世界初の商業的に実行可能な急速充電プラットフォームとして発表されたQC5は、4500mAhバッテリーをわずか5分で最大50%充電できるように設計されており、現時点で利用可能な最速の充電機能となります。
また、QC5はQualcomm®バッテリーセーバーと新しいQualcomm®Smart Identification of Adapter Capabilitiesテクノロジーを使用することで、デバイスのバッテリー寿命を縮める心配も大きく減りました。
過去の充電規格にも対応とのことで幅広い機器に使える汎用性の高い規格となっています。
手持ちの機器を充電してみた
今回の充電器、最大出力が100Wですが、自分自身100Wも給電が必要なマシンを持っていないので、代わりにいろんな機器を充電してみました。
- Blackview A80 Pro
まずはスマートフォン、今回はBlackviewA80 Proで検証です。
最大入力は10Wなはずが、なぜか検流・検圧機の示す数値は13.378W。
本来は5V/2Aの規格なので電流がオーバーしています。
約40分で5%→50%まで充電されました。
- RAVPOWER RP-PB186
次にRAVPOWERのモバイルバッテリーで使用。
表示を見る限り12V/1.5で最大18Wの規格ですが、こちらも若干電流がオーバー気味でした。
- CHUWI CoreBook X
続いてPC、CHUWIのCoreBook Xで計測。
こちらのPCはPD2.0に対応していて、今回は20V/3Aの規格内で確認できました。
- MacBook Air 2020
最後はMacBook Air 2020です。
MacBook Airは最大30Wの充電が可能で、今回使用してみておおよそ規格通りの数値が観測できました。
給電しながらWeb会議やDTMの操作などもしてみましたが、特にバッテリー残量が減ることもなく、問題なく使用することが可能です。
使ってみて感じたこと
出力に対してサイズがコンパクト
「Baseus GaN2 Fast Charger 1C 100W」のサイズは67 × 55 × 30 mmと、丁度手のひらに収まる程度でかなりコンパクト。
重さも約175gなので、持ち運びしやすい軽さとなっています。
AppleのMacbook Proに同梱されている96Wの充電器は80 × 80 × 28 mm、重さ約295.4gで非常に大きいため、置き換えることによる恩恵はかなり期待できます。
今持ち合わせているhypprの100W充電器と比べても若干小さくなっています。
付属のQC5.0対応ケーブルが優秀
今回の100W充電器、説明書やステッカーと合わせて、約1.5mのUSB Type-Cのケーブルが付属
このケーブルの品質が意外にも良くて、eMarkerと呼ばれるUSB3.1以上に対応するType-Cケーブルに内蔵されているICチップを搭載しています。
USB規格において、Type-Cケーブルが3Aを超える電流をサポートする場合、または、Type-Cケーブルがフル機能のケーブルの場合、つまりケーブルがUSB 3.1 Gen.1あるいはGen.2のどちらかをサポートしている場合にはケーブルにこのeMarkerというICチップを搭載することが必須とされています。
高出力で充電をする際、ケーブルのスペックを見ずに使用したせいで、充電器本来の出力をサポートできない、なんてことは意外とよくあるので、高品質のケーブルを同梱してくれているのはかなりありがたいです。
まとめ
今回は世界で初めてQC5.0に対応したGaN2搭載の100W充電器「Baseus GaN2 Fast Charger 1C 100W」について紹介しました。
今年の年末以降、最新のプロセッサーであるSnapdragon895を搭載したGalaxy S22やXiaomi mi12などの高スペック端末の発売が予定されており、今後もこうした急速充電の進歩は続いていくものと予想されます。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています