- ハイレゾのLDACに対応
- QuietMaxノイズキャンセリング搭載
- 最大70時間のバッテリー
ワイヤレスイヤホンの登場に合わせて日本市場で急激な拡大を見せたオーディオブランド「1MORE(ワンモア)」
今回紹介するのはそんな1MOREから新たに登場したオーバーイヤー型のワイヤレスヘッドホン『SonoFlow』です。
LDACでの接続が可能で、俗に言う”ハイレゾ”規格の音が楽しめます。
1MORE SonoFlowの開封
今回の外箱にはしっかり「Hi-Res」の文字が記されています。
- キャリングポーチ
- ヘッドホン
- 充電ケーブル
- オーディオケーブル
- 説明書類
ケーブル類はポーチの中のポケットに収納されています。
キャリングポーチ
キャリングポーチはファブリック調のハードタイプ。
チャック部分の端には持ち手のようなフープがついています。
若干控えめに「1MORE」の文字も入っていて非常にシンプルです。
開くとこんな感じ。
ヘッドホンのイヤーパッドは凹みの部分に収納されていて型崩れの心配は要らなそう。
脇っちょのネットにケーブル類が収納されている形です。
ヘッドホン本体
次にヘッドホン本体を見ていきましょう。
今回のSonoFlow、個人的にデザインがカッコよくて好きなのですが、みなさんどうですか?
カラーはグレーを基調に、差し色で赤が使われています。
外装部分は艶消し加工のプラスチック素材。
ぱっと見、MacBookのアルミのような見た目で高級感が感じられます。
ただ、触ると普通にプラスチック…(当たり前)
重量は250gと平均的、もしくは若干重めの部類。
構造自体は一般的なヘッドホンと同じで、ポーチにしまう際はイヤーカップを回して折りたたむ機構になっています。
SonoFlowの操作はタッチ式ではなく物理ボタン式で、それらインターフェース類は右側のイヤーカップに集中しています。
前側から順に、以下のような配置。
- 電源ボタン
- LEDインジケーター(電源)
- イヤホンジャック
- 音量ダウン
- 音量アップ
- LEDインジケーター(ANC)
- ANCボタン
左側は充電用のUSB-Cポートのみ。
規格類はヒンジ部分にまとめて記載されています。
ヘッドバンドやイヤーパッドは非常に柔らかく、触り心地は申し分無し。
イヤーカップ内側にRとLの表記がされています。
もちろんバンドの長さは調節可能です。
ケーブル類
ケーブルは充電用とオーディオ用で合わせて2本付属。
充電用 | USB A→C |
オーディオ用 | 3.5mm→2.5mm |
試していないのでわかりませんが、おそらくUSBポートからのオーディオ伝送は不可の可能性が高いです。
説明書類
説明書類は保証書とユーザーガイドが付属。
ユーザーガイドはこちらのダウンロードリンクから参照できます。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています
1MORE SonoFlowのスペック
製品名 | SonoFlow |
モデル | HC905 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
再生可能時間(ANCオン,ANCオフ) | 最大50h ,最大70h |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
ドライバー | 40mmダイナミックドライバー |
重量 | 250 g |
大きさ | 170 × 192 × 82 mm |
充電方式 | USB Type-C, 5V/1.1A |
ノイズコントロール | ANC, 外音取り込み |
操作方法 | 物理ボタン |
付属品 | キャリングポーチ, 充電ケーブル, オーディオケーブル, 説明書類 |
価格 | $99.99 |
1MORE SonoFlowの装着感
装着感は非常に快適で、実際に3時間以上装着しても特に問題はありませんでした。
この快適性はヘッドバンドとイヤーカップに取り付けられた柔らかいパッドの寄与が大きく、ストレス無く音楽を楽しむには重要な要素です。
一方で、パッシブノイズキャンセリング(物理的な遮音性)に関しては正直そこまで機能せず、ヘッドホン装着時に外からの音が小さくなる感覚はありませんでした。
(後述するANCの効果にも影響します)
1MORE SonoFlowの音質
- デバイス:Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」
- 接続:Bluetooth(コーデックはLDAC)
SonoFlowの音のバランスは、最近の1MOREの製品とは対照的に、また、トリプルドライバーのような旧モデルに近いU字型。
ドライバーにはDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)製の40mmドライバーが採用されています。
音場の広さは密閉型のワイヤレスヘッドホンとしては必要十分なレベル。
定位感や楽器の分離も意外と良く、やや混み合ったトラックでも各楽器の音を楽しむ余裕はありそうです。
低音の深みはそれほど感じられませんが、ベースラインを聴き分けることができる程度にはディテール感を保持しています。
しかし迫力の面で言うと少し物足りない気もするので、そこはイコライザーでの補強(アプリ)をおすすめします。
U字型の特徴は中域にも見られ、低域と高域に比べると量感は控えめですが、互いに邪魔し合うようなことはありませんでした。
若干ですが、低域より高域の方が強調されているので、音色も歪見みずらい印象です。
声の再現性は男性も女性もかなり高く、解像感もかなりあって個人的には満足なレベル。
高音はやや前に出ていますが、聴き疲れしたり、押し付けがましくなったりすることは無く、ストレスを感じない程度に抑えられていて、良いバランスを保っています。
ANCオン時とそうでない時の音のバランスの差はかなり顕著で、オン時はやはり低域の強調された音になります。
これに関しては好みが分かれそうです
1MORE SonoFlowのノイズキャンセリング
SonoFlowのANCは低周波を除去するのに非常に効果的ですが、中高周波にはほとんど影響を与えませんでした。
そのため、人の声や交通音などの一般的な騒音は普通に聞こえ、不思議なことに、ANCをオフにした場合よりも聞き取りやすくなる感覚さえあります。
実際に地下鉄で使用したところ、低周波以外に関してはヘッドホンをしていないときと同じような聞こえ方でした
人の話し声や電車が発する音(車輪の音やトンネル内の風の音など)は、ANCの影響を受けずらい印象です。
1MOREのANC技術「QuietMaxノイズキャンセリング」は、低周波成分を多く除去するため、一見期待できそうに感じます。
しかし今回のSonoFlowに関して言えば、パッシブノイズキャンセリングとANCの両方を活用して、小音量をキープし、聴覚を保護する程度の働きです。
ANCをオンにすると、バッテリーは50時間、オフにすると最大で70時間の再生が可能です。
1MORE SonoFlowの操作方法
取扱説明書はこちらからダウンロードが可能です。
ボタン類の操作方法
インターフェース類が右側に集まっているので、基本的な操作は右手のみで行うことになります。
電源ボタン | 操作 |
---|---|
電源オフ/オン | 2秒間/5秒間長押し |
再生/停止 | 1回押し |
通話応答/切断 | 1回押し |
通話拒否 | 2秒間長押し |
音声ガイダンス | 2回押し |
ANCボタン | 操作 |
---|---|
ANCオン/パススルー/オフ | 1回押し |
音量ボタン | 操作 |
---|---|
音量アップ/ダウン | +/-を1回押し |
曲戻し/送り | +/-を2秒間長押し |
アプリ「1MORE Music App」
SonoFlowは1MOREの公式アプリ「1MORE Music App」に対応しています。
1MORE MUSIC
無料posted withアプリーチ
- AAC→LDACへの切り替え(一部Androidのみ)
- ノイズキャンセリングの切り替え
- イコライザーの選択
- ファームウェアのアップデート
- クイックガイド
- ヒーリングサウンド
- 2台同時接続の設定
イコライザーは12種類のプリセットの中から選択可能。
自分は曲に合わせて「Acoustic」と「Bass booster」を切り替えて使用しています。
その他の機能
- 接続解除:“Vol+” と “Vol-” ボタンを同時に5秒押しすると接続解除となり、ペアリングモードに切り替わります
- Bluetooth接続 : 接続する機器のBluetoothバージョンが3.0 以前の場合、 セキュリティーコード”0000″を使用してください
- バッテリー残量表示:iOSのみサポート
- オートスリープ:ヘッドホンが接続の範囲を超えた場合は3分間再接続を試み、その間に接続できなかった場合、 自動で電源がオフになります
- ファームウェアのアップデート:ヘッドホンバッテリーが10%以上で接続されている状態であれば、アプリを介してアップデートすることができます
LDAC対応のおすすめスマホ・タブレット
LDACとは、Bluetoothで音声の伝送に用いられる圧縮符号化方式(コーデック)の一つ。
ソニーが開発したもので、ハイレゾ音源を高品質なままワイヤレスで再生することができるとされています。
iPhoneやiPadでは今のところ非対応なので、必然的にAndroid端末での使用に限られます。
Androidのコーデックの確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 「端末情報」を開く
- 「ビルド番号」を7回タップ
- 「開発者オプション」を開く
- 「Bluetoothオーディオコーデック」を開く
LDAC対応のおすすめ端末
スマートフォンに関しては、ここ数年で発売されたミドルレンジ以上のモデルであればLDAC対応のものがかなり多い印象です。
一方でタブレットは未だに非対応のものが多いので、購入前にスペック値を確認しましょう。
スマートフォン
タブレット
※Fireタブレットはカタログ上だとLDAC対応ですが、実測値だと基準を下回る報告が数件あります
まとめ
オーディオブランド1MOREから登場した、初のハイレゾ対応ワイヤレスヘッドホン『SonoFlow』
ノイズキャンセリングの効果は控えめですが、ハイレゾコーデック「LDAC」に対応しているため解像感は非常に感じられます。
クッション性の高いパッドを採用しているため、長時間の使用にも対応可能。
3万円以上のハイエンドモデルに慣れている人にはお勧めできませんが、今まで1万円以下で楽しんでいた方には十分お勧めできるモデルとなっています。
- ハイレゾのLDACに対応
- QuietMaxノイズキャンセリング搭載
- 最大70時間のバッテリー